「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

新年あけましておめでとうございます。
昨年のお正月のこのコラムで、バブルについて触れましたが
昨年はＴＶやネットなどで、「バブル、バブリー」が多く取り上げられましたね。
求人も増え、オリンピックに向かって少しずつ景気も好転する兆しが出てきました。

思い返せば、私の世代は、女子高生ブーム、女子大生ブーム、
（男女雇用機会均等法で）キャリアウーマン、HANAKO族（１９８９年の流行語大賞）
と、いつも何かのブームの、ど真ん中。
勉強も仕事も遊びも、常にフルパワー。
インスタグラムこそありませんでしたが、
みんなが、リア充な生活を追求する日々でした。

私も宣伝部に所属していた頃は、広告やイベントを立案・実行するため
夜中まで、資料作成、内容チェック、会社の上層部や設計への確認、
予算管理……といった作業をしてから、夜の街へ繰り出し、タクシーで帰り。
土日の休出も頻繁でした。
眠る時間もないほど忙しいのに、それでも同僚や取引先と出掛けて
まさに２４時間戦っていました（笑）。

時は流れ。１０年位前、ある社員から、
「僕は不況の意味が分からないんです。
生まれた時からずっと不況なので……」
と話されて、ビックリしました。

バブル崩壊後も、不眠不休、粉骨砕身、率先垂範。
まさに舩井会長の教えのような姿勢で仕事に生きてきたので
あまり考えたことがありませんでしたが、
最近の日本は就職難やリストラが続き、「家でまったり」「家飲み」が定着し
若い世代は、お酒を飲まない、海外旅行に行かない、運転免許を取らない。
私達の２０代とは、ほぼ真逆です。
でもよく勉強するし、インターネットやＳＮＳの発達で、情報もある。
趣味の合う仲間と繋がれるようになり、私生活が充実している人が多い。
幸福度では、今の方がずっと高いのかもしれません。

さて、今年はどのような年になるでしょうか？
いくつかのリスクはありますが、日経平均株価は、上がるでしょう。
けれども長い目で見ると、日本の人口は今後、十数年で１０００万人くらい
減ることが予想されています。（総務省統計局の予想）
２０６０年に一番多いのは８６歳！という試算もあり、高齢化も進みます。

消費者が減れば、企業も弱くなるので
オリンピックの後、急激な景気の冷え込みが起きて
再び大不況にならないように、バブルの経験や
欧州各国の先例を踏まえて、知恵を絞りましょう。
私は、近々、オリンピックと同じ２０２０年に万博が開かれるため
ますます発展を遂げているドバイを４年振りに見て来る予定です。

今年、さまざまな節目を迎える方も多くいらっしゃるでしょう。
私は同級生や会社の同期の、役職定年、早期定年退職、
という話を聞くたび、自分もそんな年になった事に驚きつつ
次のステップが上手く行くようにと願い、独立する人や
若い世代を応援したい、と思うこの頃です。

個人的には、私欲を極力なくして、人を大事にし、
調和と互恵に溢れるエヴァな生き方をしたいと考えています。

あなたさまにとって、今年もいい年になりますように。