「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

2015.07.01（第55回）

私には、度々不思議な事が起こります。

それは、ちょっとした事から始まります。
ある日、突然やってくるオファー
ＹＥＳ？　ＮＯ？

ＹＥＳと答えた瞬間から、何かに導かれるように、次々といろんな事が起きていく……
たとえば、２００６年の舩井幸雄会長との出会い。
以来、経営を学び、商売を学び、農業や化学や物理を学び、「にんげん」を学びながら、
途中、脱毛症になったくらい大変なこともありましたが、
いくつもの夢が叶いました。

この度は、ちょっとした経緯で、日本を代表するようなダンススタジオを経営する
会社を応援するつもりで出資しました。
そのとたんに、いい事も大変な事も……、とにかくいろんな事が起き なんだか不思議な運命に引き寄せられて、Broadwayへ。
元々、休暇のつもりで、いつもの親友と２人で企画していたＮ．Ｙ．の旅でしたが、
まるで、「その会社で役に立てるように」、という指示が飛んできたかのように、
想像もしなかった事が次々起こりました。

たとえば、バレエが趣味という、元タカラジェンヌの友人が急遽合流し、
彼女が見つけたバレエ用品のショップを巡り、ウェアやシューズを仕入れることになったり、
彼女がレッスンを受講するBroadwayのダンススタジオ巡りをしたり、
チケット入手が困難な渡辺謙さん主演のミュージカル「王様と私」を観劇できること になったり。

Broadwayにあるダンススタジオ

次はここへ行きなさい、と見えないものに導かれて……
私は、目の前に広がる道をただ歩いて行くだけですが、
何だか初めから決まっていたように、次々と事が進んで行きます。

連夜ミュージカルで賑わうBroadway

全く予想外の展開に、我ながらビックリしつつ、
映画やＴＶドラマで見て来た通りの、
世界中から集まったダンサーの熱気と、ものすごいエネルギーが満ちたスタジオに
身を置いたとたんに
「あぁ、こんなスタジオにしたいな。
若い人達の夢を応援しよう！
老若男女、皆がダンスを楽しめる場を作ろう！」
これが私に与えられた役割かもしれない、と、
いつのまにか決意していました。

本場Broadwayミュージカルの主演を毎晩、務めることは、
日本人の想像以上に、凄いことで、まさに偉業です。
１０００席を埋める観客は、ほぼ全員が英語圏の方々。
（日本人は私達のほか、もう１組くらいでした。）
その中で、英語でセリフを言い、演技し、歌い、ダンスを踊り、
スタンディングオベーションを受ける渡辺謙さん。
５５歳の挑戦に、勇気と元気をいただきました。
謙さんの後に続くような人材を輩出できたら……
という新たな夢も広がっています。

渡辺謙さんが主演する劇場

ダンス用品専門店