「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。

年末年始、美味しいものをたくさん召し上がった方も多いと思いますが、
新年のグルメニュースと言えば、毎年恒例、マグロの初セリ。
昨年は、青森県大間産で水揚げされた２２０ｋｇのクロマグロが
１匹１億５５４０万円の史上最高値で競り落とされましたね。
１００ｇ　７万円。　高い！
香港や上海からも買いに来て、今年はもっと高くなるんだろうな〜

でもご安心ください。
築地のマグロが高いのは、ご祝儀でこの時だけ。
飲食店やスーパーが仕入れに来るのですから、普段は、ものすごーく安いです。
プロだけでなく、一般人も入れますし、朝ものすごく早くなくても大丈夫。
世界中から観光客が訪れ、フランス語のアナウンスも流れる、
「食のテーマパーク・築地」
今回はその楽しみ方をご案内します。
飲食店の方々の仕入れに時々便乗して、買い出しに通ったノウハウをご紹介しますね。

築地には、場外と場内があります。
飲食店などが仕入れに来るのは場内です。
仲卸業者が、卸売業者からセリで買った品物を、市場内の自分の店舗に並べているので安いのです。
築地独特の活気を体験しましょう。

◆注意点
・場内の道は狭いので、あちこちに気を配ること。ボーっと歩いていると怪我します。
特に場内を縦横無尽に走り周る特殊な一人乗り自動車「ターレ」にぶつからないように。
・陳列台や通路を洗うように、頻繁に海水を流す上、床がツルツルなので、
滑らず濡れてもいい、長靴かブーツで。
・狭い通路なのに混んでいるので、一列で歩きましょう。
横並びで歩いたり、安い安いと騒いだり相談したりするスペースはありません。
・保冷バッグを持参しましょう。鮮度長持ち。

◆時間
６時半に交番前（地図の「入口」）。
早すぎるとまだ商品が並んでいません。

日曜祝日は休み、土曜日は観光客が多いので高いですし、品物が少ないので
平日がお薦め。

◆アクセス（築地への行き方）
たくさん買いたいから車で、と思うのですけれど、周辺に駐車場がありません。
飲食店やスーパーが仕入れに来るため、朝の築地は小型トラックなどで混雑しており
入口に交番がありますし、道路への駐車はできません。
地下鉄のほうが楽だと思います。

◆「場内」の歩き方
先に魚市場のほうへ。
入り口前の通路をまっすぐ進みます。
すぐに左手に飲食店街が見え、右手には青果市場が見えます。
そのまま広い道路を突っ切り、扇状の魚市場の中へ。

魚市場は広く、たくさんお店が並んでいるので、迷ってしまうかも。
↓のページで、扇状の形を覚えてから行くといいですよ。
http://www.tokyo-fish-market.net

各店は、専門店です。
マグロ、鮮魚、魚卵、しらす・小魚、カニ、海老、伊勢海老、タコ、貝、
佃煮、干物、かまぼこ・・・

似た専門店があちこちに散らばっているので、
一通りざっと見て価格をチェックし、店の番号（４桁）を覚えて
買いたいお店に戻って購入を。
お金を払うのは、お店の奥のお帳場です。

場内

価格は、時期によります。
年末年始は需要が多いので高いです。
特に今は、昨年、食品の偽装が問題になったため、
数が限られる本物の需要が増え、価格は高めです。

でも、年始の新年会需要が落ち着けば、
マグロは、大間産本マグロなどは高級ですが、１サク２０００円位〜ありますし、
冷凍マグロのトロは１０００円でたっぷり。

築地で是非買いたい、
ウニ・毛蟹・松葉蟹・伊勢海老・イクラ、貝類などは、
産地ごとに産卵のための禁漁期間があり、獲れる季節があるので、
シーズンならば信じられないくらい安く入手できます。
逆にシーズンでないものは、冷凍や輸入物しかなかったり、
とても高かったりするので、旬のものを買いましょう。

↓シーズン一覧表
http://www.kudamononavi.com/calendar/calendarsengyo.htm

◆私がいつも買うもの・買わないもの
マグロ専門店で、その場ですくっている中落ち、
蟹専門店で、蟹（季節により毛蟹、松葉蟹など）、
海老専門店で、海老を何種類か、
銀座の超高級寿司店が仕入れる店で、ほたて貝などを買います。
明石のアナゴの白焼きなど、調理してあるものもお薦めです。
夏はウニが安い！　こんなウニ、一舟２０００円台

こんなウニを家で食べられる

牡蠣などの殻付きの貝類は、安いですが、殻が重いので、
産直で買った方がいいと思います。

◆魚介を買ったら、青果市場へ移動
隣の青果市場でも、八百屋さんのように、小売りしてくれます。
ホウレンソウ１把、レタス１個もＯＫ。
でも、帰りの荷物を考えると、スーパーで買ってもいい物より
日頃は高級で手が出ないものを買いたいですよね。

そこで、お薦めは、松茸、マンゴーなどの高級食材。
松茸は専門店があり、ほぼ一年中あります。
秋のいわゆるシーズン以外は、意外にも安くてビックリ！
今なら、小ぶりで甘〜いイチゴがお薦め。

◆セリの見学
初セリの映像のように、プロが競り合う様子を見たい方は、
朝５時に「おさかな普及センター」１階（勝どき門入り口横）で申し込めば
先着１２０名限定で見学でます。
新年は１月２０日からです。