「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

家族関係、友人関係、会社や得意先との仕事関係で
もう一つ上手くいかない原因が「勝手な期待」にあるように思います。

　このくらいはやってくれる
　このくらいは許してくれる
　このくらいできるだろう
　こんなことはしないだろう
　これはやってほしくないと分かっているだろう

こうしたこちらの期待に対して、相手が応えてくれないと不満になります。

　どうしてやってくれないの？
　どうして許してくれないの？
　なぜできないの？
　どうしてそんなことするの？
　（やってほしくないのに）　なぜ、したの？

結論を先に言うと、「相手に期待してはいけない」のです。

期待と希望は違う
上記の「このくらいは・・・」は、こちらの希望です。

期待は見返りを求めていますが、希望は単に望んでいるのみ。
ですから、期待と希望は全く違います。

勝手に期待して勝手に不満を持つのが、一番いけないパターン。
それを避けるために、最も大切なことは、「希望を相手に伝える」こと。
相手側もこちらに対する希望があるでしょう。それを「よく聞く」こと。

夫婦間、友人間、上司と部下など全ての人間関係で
双方の希望と期待を明確化し共有することが必要なのです。

どんなに近い関係、仲がいい関係でも、話さないと伝わらないことがあります。
自分の当たり前、自分の常識が誰にでも一致する訳では無いことを知り
伝える努力。

相手がわかってくれないのではなく、こちらが伝えていないことを
認識しましょう。