「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼ぶ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

前回書きました通り、万年筆づくりに関わって、１５年半が経ちます。
でも実は、大学を卒業して就職したのが、EPSONというプリンタメーカーで
宣伝部に配属され、１９９０年代には「年賀状をパソコンで作る」ことを
広める役割を担っていました。

おかしなことに、それが一般化した現在、
プラチナ万年筆という、１９１９年創業の文房具メーカーの取締役となり
「年賀状は手書きしよう」という、プロモーションをしています。

どうも、時代と反対のことをする役割のようなのですが、
前回の舩井会長の文章のように、「手書き文字の効果は抜群」です。

そろそろ年賀状をお書きになる方も多いと思いますが、
年賀状は、日頃、なかなかお会いできない方や、いつも会っているからこそ、
気持ちを伝えていない相手に改めて言葉を贈ることができます。

メールやLINEやSNSで、手軽にメッセージを送ることができる今、
あえて年賀状は、全員に同じ言葉を印刷するのではなく、
お一人お一人のお顔を思い浮かべながら
言葉を選んで、気持ちを伝えていただきたいな、と思います。

そういう思いで、先月から、
直筆メッセージを紙飛行機で飛ばす、リレー形式の動画を製作してきました。

スタートは、プラチナ万年筆の工場。
万年筆を作る工程を初公開しました。
工場長が、お客様への感謝を手紙に書いて、紙飛行機にして飛ばすと、
台湾のお客様に届き、その方がまた手紙を書いて紙飛行機にして飛ばす……
というものです。

書道家の武田双雲さんや、アナウンサーの堤信子さん、
ヒットドラマ『JIN-仁』『ごちそうさん』『世界の中心で愛を叫ぶ』の脚本家の森下佳子さんらをリレーしていきます。

紙飛行機の手紙を受け取った時の表情、
次の方へ書く時の表情を拝見していると、
直筆で書くことの楽しさ、直筆の手紙を受け取る喜びが伝わってきます。
人間って素晴らしい生き物だな、と思いました。

ヤラセは嫌なので、ノーギャラで、本当のユーザーの方にご協力いただきました。
これからも、紙飛行機という形で、手書きのメッセージが、
世界中を飛び回ると思います。

もし、あなた様の所に飛んだら、また次の方へと、
愛のバトンを渡してくださいね。

【動画】『万年筆で書くメッセージリレー』