「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

今年は、５月１０日に出雲大社、１０月２日に伊勢神宮（内宮）、
１０月５日に伊勢神宮（外宮）の遷宮が行われる年です。

「お白石持ち行事」とは、遷宮の行事の一つ。伊勢市の「無形民俗文化財」です。
第６２回神宮式年遷宮に先立ち、完成した内宮の新しい正殿に敷き詰める
「お白石」を、宮川で拾い、奉曳車（ほうえいしゃ）に乗せて宇治橋鳥居まで川・道を引き、
鳥居をくぐり、神域に入ってからは、「お白石」を一人１つずつ白布に包み、
完成したばかりの御垣内まで持参して、奉献する行事です。

何日かにわたり行われ、全国から７万人の方々が参加されるので、
皆さまの中にも参加された方がいらっしゃるかもしれません。
私も、幸運なことに、特別神領民として、参加することができました。

まず前日、８月１日に、心身を清める禊の代わりてとして、
二見浦の二見興玉神社での「浜参宮」に向かいました。

二見浦の二見興玉神社での「浜参宮」

実は、二見浦の手前のトンネルで、私の車の前を走っていたトラックに
反対車線を進んできた自動車がぶつかり、
その自動車は、弾き飛ばされて縦に一回転しました。
私はすぐに１１０番をしました。
トラックが頑丈だったためか、幸い、けが人はなかったようです。
ほんの０．１秒でも違ったら、私の車が巻き込まれ、大惨事だったかもしれません。
二見興玉神社がお祭りする猿田彦大神は、善導の神として、
開運招福、家内安全、交通安全の守護神ですので、
守って下さったのかなと思いました。

そして、無事、白装束に着替え、「浜参宮」無垢塩祓いを受け、
写真の無垢塩草を頂戴しました。

無垢塩草

無垢塩草というのは、天孫降臨の際に猿田彦大神が立たれたと伝わり、
猿田彦大神の化身とも言われる霊石である興玉神石から生えてくる、
海草アマモで、持っているだけで強力な邪気払いになるそうです。
（帰宅後、さっそく会社に置きました。）

さて、翌８月２日。
朝８時に、猿田彦神社近くの浦田町を出発。
伊勢おはらい町通り（赤福本店前の道）を木遣りに合わせて
お白石行事のＤＶＤのナレーションを担当している中村獅童さんや、
女優さん達と、奉曳車の白綱を引きました。

最後は１０人位で、かなり一生懸命引っ張ったので、
翌日、脇の下が筋肉痛でしたが、
この日のためだけに作られた、真新しい綱は、白く美しく、
握っているだけで幸せでした。

真新しい白い綱

宇治橋を渡り、神苑でお白石を１つ戴き、
白布に包んで、内宮の正殿へ進みました。
お白石は、正式参拝の時にその上を歩いていますが、
そんなによく見たことはありませんでしたけれど、
一つ一つ磨かれたのでしょう、水晶のように輝いていました。

お白石

そして、現在の正殿の左隣に新しく建てられた新・正殿へ。
遷宮後、御垣内に入れるのは、天皇陛下だけですから、
こちらへ入れることは、本当にありがたいことです。
今まで、正式参拝するたび、中はどうなっているのかしら？
と思っておりましたので、念願叶って、
新正殿をじっくり拝見でき、感激しました。

正殿の様式
天照大神が照らして下さっているかのように、
まばゆい太陽の光で、新しい檜の白木が黄金色に輝き、
高欄上の五色 （青、黄、赤、白、黒）の座玉が、
宝石以上にとても美しく光っておりました。

（伊勢神宮の正殿には、前述の通り、入れませんが、
天橋立にある「元伊勢　籠神社」の正殿が、
伊勢神宮とほぼ同様式の唯一神明造ですので、そちらでご覧になることができます。）

５月の出雲大社の遷宮の行事で出雲大社のお垣内にも入れて戴き、
この度、内宮にも入れた体験は、一生の宝物です！

宝物といえば、この度も記念品を頂戴しました。
忠実に１０分の１サイズにした奉曵車！オルゴール付きです。
そして、浜参宮とお白石持ち行事それぞれの参加証代わりの木のペンダント！
御神酒も特製です。
ありがたく神棚にお供えし、この世が安泰でありますよう、
毎日、心を込めてお祈りしています。

いただいた記念品