「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

あなたは今、どのくらい貯金がありますか？

近頃、話題の、定年後に２０００万円必要という件。
この金額がどうかについては、置いておいて、
将来への備えは、しておいた方が安心ではありますよね。

「晩年、いつどれだけのお金が掛かるかわからない。
だから働けるうちにある程度の貯金をしておきたい。」
という声をよく聞きます。
無理せず、ストレス無く、効率よく、貯められたらいいですよね。

お金が貯まらない人
お金が貯まらない人には、ある傾向があります。

それは、「ちょこちょこ消耗品を買う」人です。
用もないのに、コンビニに入ったり、
スーパーのレジ横の商品を「ついで買い」したり。

それではお金は貯まりません。

先日、「５００円玉貯金」をしている人がいくら貯まったかを数える、
というＴＶ番組を観ました。
多い人では、１３７万円！
始めたばかりの人も、何万円にもなっていました。

まさに塵も積もれば山となる！

逆に言うと、ちょこちょこ買いをしている人は
それぐらいの金額を使ってしまっている、という事。

時々５００円。　それがこんな差になるのですね。

ですから、 貯めるコツ その1は、「ちょい買いをしない」
貯めるコツ その2は、「５００円玉貯金」です。

お金持ちほど倹約家
急に、〇〇長者になって、派手にお金を使う方も見受けますが
代々続く名家ほど、質素な暮らしをし、無駄遣いをしません。

翌年に来る住民税、不動産に掛かる固定資産税などを考え
また次の世代へ不動産や財産を引き継がせるために
相続税の準備など、現金を残すことが必要だからでしょうか。

日本の相続税は高いです。
イタリアやスイス、スウェーデン、オーストラリアなどが廃止し、
世界的に下がる傾向の中で、日本も少し下がったものの
３代相続すると、大方なくなってしまうほどです。

社会全体の冨を再分配する、という考え方には賛成ですが
きょうだいで相続して分けるのが難しく転売したり
土地を分割したりするため、大きな家がなくなりました。
お屋敷町であった、松涛、田園調布、成城学園などの街並みが
変わっていくのは寂しいですね。

また代々の資産家や、ご先祖様が教科書に載っている友人達が
５０代６０代になって、相続した資産を守るため、
非常に苦労されているのを間近に見ています。
親が資産家だから何も努力しなくていい、という人は稀で
家や会社を維持するために、一生懸命働き、浪費をせず、
教養を身に付けることに、時間とお金を掛ける傾向があります。

たとえば、デパートの外商が特別な顧客を招待して行う「〇〇会」。
ルノワール、モネ、尾形光琳、伊藤若冲、松尾芭蕉の掛け軸など
美術館や博物館に入るような絵画や陶器、宝石、高級宝飾時計
などが、ずらっと並び、〇億円する名品もごく普通に販売される場です。
親世代から呼ばれている家も多いのですが、
実は、ここで高額品を買う方は、毎年かなり入れ替わるのだとか。
ハイブランドの顧客も、トップ１０は、ほぼ毎年入れ替わって、
株長者、ＩＴ長者など世相を反映するそうです。
つまり、贅沢品を長く買い続けられる人は、とても少ないのです。

サブスク、リボ払いをしない
近頃流行りのサブスクリプション。
実はこれ、企業にとってはとても美味しい。
一度契約すれば、解約されるまで、ずっと収入が続くので
未来の売上も読め、経営が安定し、投資もしやすくなるからです。

でも、消費者側は、そのサービスを使っても使わなくても
支払わなければならないので、いくつものサブスクをすると
使わないのに支払いだけが生じるリスクがあります。
もちろん消費者が有利で、企業の利益が殆どないものもありますが、
どんなにお得でも、使わないサービスを継続するのは
もったいないので、始める時はよく考えてくださいね。

また、リボ払いで買い物をする人、わりと多いです。
利息がとっても高いので、お支払い方法は冷静に選びましょう。

目標を設定して貯金する
貯金の目標金額を設定すると、励みになります。
貯め方は、日常使う口座と、貯める口座を分け、
天引きのようにして、収入の一部を移す方法や、
会社で財形貯蓄制度があれば、入るのもお薦め。
無駄遣いも減りますよ。

貯めるコツ
結論からすると、貯まるということは、使わないということ。
当たり前ですが、よく稼いで使わなければ貯まり
稼がずに使ってしまえば、貯まりません。

でも「アリとキリギリス」のアリになりすぎて、
ストレスを溜めてしまってはいけませんよね。
時には、欲しい物を買ったり、旅行に出たりも大切。

仕事のモチベーションにもなりますし
経済的に余裕ができた時には体力が無い、というのも残念ですから
自分の中で、アリさんとキリギリスさんのバランスを取って
人生を楽しく幸せに暮らしましょう。