「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

新年あけましておめでとうございます。
昨秋から相場も上がり、ハロウィーン、クリスマスと賑わいを取り戻しているようですね。
自粛ムードが続き常に不安感が漂う社会より、明るく希望と活気がある社会の方がいい。
バブルやリーマン・ショック、震災を経験してきた日本人は、 人との繋がりを大切にし、浮かれすぎず、堅実に、生活を楽しむスキルを
積んできたように思いますので、この流れが今年も続けばいいなと思います。

バブルと言うと、若い方からは「体験したかった」と言われますが、
所得は上がっていなくても（※国税庁『民間給与実態統計調査』参照）、家や街の施設で蛇口を捻ればお湯が出て、
エアコンやシャワートイレがあり、１００円（ショップ）で生活必需品はもちろん、
おしゃれな雑貨も手に入る今のほうが、
生活レベルは高いのではないかと思いますし
昨年から母の介護が始まりましたが、渋谷区のサポートが充実していて、
今の世の中、そんなに悪くないと見直したところです。

経済面での格差社会の問題はあると思いますけれど
私の周りでは、「手間・お金など、ある人が出す方式」で、
いろんなシェアがされています。
育児も介護もみんなで。

かつてエプソンの社員だった頃、本社がある諏訪では、
「出払い」という制度があると聞きました。
道路や水路の掃除や空き地の草刈りといった、全員参加が原則の地域の作業に
出る（参加する）か、（お金を）払うか、で「出払い」。
労働力かお金、どちらを提供するかを選択するんです。
私は東京で生まれ育ち、近所がどんどん変わって
地元の人との交流が薄かったので、若かった時はピンときませんでしたが、
今は、いい制度だと思います。全国に普及したらいいのに、と。

人は１人では生きていけない。
地域や社会みんなで、支え合い、協力し合うことは、大切ですね。
何もできなくなり、時々とんちんかんな事を言う困ったちゃんの母も、
存在するだけで家族の心の支えです。

舩井会長が目指していたエゴからエヴァへ。
エヴァとは、エゴを取り去った状態。
競争や嫉妬の無い、愛の世界。

いじめや、陰口・悪口、ネットなどでのバッシングも、やめましょう。
みんなの仲間になって支えてもらうには、自分も支える気持ちがないと。

介護を通じて、地域との繋がりもでき、私も少し大人になりましたが

１００％エヴァになるには、まだまだ……
今年はエヴァな生き方の１年生です。

一人一人が「包み込む心」を持って、みんなで力を合わせ
未来に希望が持てる社会にしていきませんか？