「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

経営者の私にとって、京都で行きたい場所は、「伏見稲荷神社」。
商売繁盛・五穀豊穣の神様で、全国に３万社ある稲荷神社の総本宮です。


お正月には２７０万人もの人が参拝する関西随一の神社であり、千本鳥居の美しさと、京都駅からＪＲで２つ目の稲荷駅で下車すると目の前というアクセスの良さから、「トリップアドバイザー」のクチコミで、２０１４年には外国人観光客人気スポット第１位になって、多数の外国人が訪れることでも有名な神社です。

しだれ桜が美しい４月１２日は、「水口播種祭」でした。
１１時から式典が始まるため、その前に御神楽と会社のご祈祷をしていただいて、式典の後に、稲荷山へ。







生家の庭にもお稲荷さんが祀られていた事を思い出しながら、赤い鳥居にいざなわれて参道を歩き始めます。

そんなに上まで登るつもりではなかったのですが、朱色の鳥居と、眩い日光に映えて眩しいほどの新緑と、鮮やかに咲く花々に魅せられているうちに、いつの間にか上へ上へと登ってしまい、４時間以上も稲荷山を歩き回りました。

カーブや分岐が多く、曲がるたびに、想像もしなかった神秘的な景色が目の前に現れて、感動につぐ感動。あっと言う間に時間が過ぎて行きます。


ある分岐点で、ふと違う気を感じ、狭い山道を登って行ったら、竹林の脇に「伏見神寶神社（ふしみかんだからじんじゃ）」がありました。周りの竹林は、かぐや姫伝説の地だとか。

こちらのご祭神は、天照大御神です。伊勢神宮のお札を受けられる、と書かれた札がありました。

配神として稲荷大神が祀られ、龍神様と十種の神宝『八握剣（やつかのつるぎ）、沖津鏡（おきつかがみ）、辺津鏡（へつかがみ）、生玉（いくたま）・死返玉（まかるかへしのたま）・足玉（たるたま）・道返玉（ちかへしのたま）、蛇比礼（おろちのひれ）・蜂比礼（はちのひれ）・品物之比礼（くさぐさのもののひれ）』が奉安されているそうです。

稲荷神社では、狛犬ではなく「稲荷大神様」のお使いである狛狐ですが、こちらでは、狛龍として天龍・地龍が奉納されています。
摂社である龍頭社「竜頭大神」でも、「龍頭大明神由来」を読んで、感動しました。
とても神秘的な一帯です。

元の道に戻って、再び鳥居をくぐり続けて辿り着いた「熊鷹社」は、たくさんのろうそくが灯されている幻想的な社でした。





さらに登り、四つ辻へ
京都が一望できます。
あぁ、こんなに登ったんだ
と思いながら、先に進みます。



そして荒神峰まで昇って、
今回はお稲荷さんときつねうどんをいただいて、降りました。
かなり美味しく感じました。

この日は曇天でしたが、最初の鳥居をくぐろうとした時、稲荷大社の文字に 突然、光が一筋、ぱーーっと当たり、ビックリしました。一瞬の出来事。

鳥居は、神域と人間が住む俗界を区画するもの。神域への門。
小さいものも数えると、１万基近くもある伏見稲荷では、区画というより、
願い事が「通る」とか「通った御礼」という意味があるのだそうです。

今回、ちょっと書ききれないのですが、
確かに神様が宿っているとしか思えない幸せな体験をしてきました。
そして、知り合いのお名前が刻まれた鳥居をたくさん見つけました。
私もいつか奉納できたらいいなと思っています。

京都と言えば、親友の高島礼子ちゃんの、
「高島礼子・日本の古都　〜その絶景に歴史あり」という番組が、
毎週水曜日１０時〜１０時５４分　ＢＳ−ＴＢＳで、始まりました。
悠久の時を重ねる京都や鎌倉などの古都を訪ね、寺社仏閣の個人では入れない場所、公開していない秘宝、宮司さんや地元の方の貴重なお話など、価値ある映像を毎回ふんだんに視聴できますので、ぜひご覧ください。