「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼ぶ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

2014.08.15（第34回）

男性も女性も、肌がきれいな人は、清潔感があり、若々しく素敵に見えます。
シミや、イボだらけの年寄りでは、若い人が寄ってこないかも。

舩井会長も、よく写真を撮られるので、
肌や身なりには常に気を配っておられ、
「水素を摂ると、活性酸素を消してくれるからか、
頭や顔のシミがキレイになって清潔感が出るんだよ」など、おっしゃっていました。

皮膚が最もダメージを受ける真夏ですので、化粧品開発者として、
肌と老化について、３回に分けて記していきたいと思います。
人が老化する原因や、今すぐ実践したい、シミやシワの予防・改善方法、など、
美肌でいたい女性だけでなく、お子様や男性にも、
知って得する内容に致しますので、お読みいただけたらと存じます。

初めに問題です。

◆全身の皮膚の総重量は、約４kg　もありますが、
顔の肌は、どのくらいの厚みがあると思いますか？

面の皮が厚いという慣用句がありますが、
実際、皮膚の厚さは個人差があり、１．２〜２．４ｍｍ　ほど。　
いずれにしろ、想像よりかなり薄いですよね？
それでも、これは、真皮という部分まで入れた厚さ。
表皮部分だけですと、０．０４〜０．２ｍｍと、
ビニール袋くらいの薄さです。

洗顔やマッサージで、ゴシゴシこすってはいけない、
という理由は、このように皮膚がとっても薄いため
削られて傷ついてしまうからです。

肌が厚い・くすんでいるという人は、後で説明する、角質層の層が厚く（多く）、
肌が薄いと言われる人は、角質層の層が薄い（少ない）ので、
より、こすらないケアが必要です。

次の質問です。

◆人間の肌は、皮膚呼吸をしているでしょうか？

化粧品の宣伝で、「皮膚呼吸が妨げられる」という表現を見かけますが
人間は、皮膚で呼吸していません。（肺で呼吸しています。）

皮膚呼吸しているのは、ミミズやヒル。
肺と併用しているのは、両生類や爬虫類です。

◆それでは、皮膚の役割は何でしょうか？

人間の皮膚（肌）の役割は、外界から体の内部を守ること。
紫外線による酸化や、細菌・有害物質の侵入を阻止し、
感覚を脳に伝え、汗を分泌して体温調整をする器官です。

では少し、皮膚について、細かく説明しましょう。　断面図をご覧ください。

皮膚は「表皮・真皮・皮下組織」の３層構造で、 真皮は、表皮の１０倍の厚さです。

ビニール袋ほど薄い「表皮」は、５つの層から成り、「保湿機能」と、細菌や毒物が体内に入ったり、水分が出て行くのを防ぐための「バリア機能」を持っています。

「皮脂膜」　皮脂と汗でできた膜
「角質層」　まぶたが７層と最も薄く、頬は１０層、手足は１４層、手のひら・かかとは５０層と厚い

「バリア機能」のしくみは、
陽イオン（＋）が多く弱酸性の角質層と、
陰イオン（−）でアルカリ性の顆粒層の、
（＋）イオンと（−）イオンが反発して、
２層の間に電気の膜を作り、「バリア」となっています。

角質層では、「皮脂」「角質細胞間脂質」「天然保湿因子」が水分を蓄えています。
通常、水分は２０％以上ありますが、
１０％以下になるとカサついた乾燥肌になり、「バリア機能」も弱まります。
また、角質層がアルカリ性に傾くと、細菌が繁殖しやすくなり、
もちろん「バリア機能」が弱まります。

つまり「バリア機能」が弱まると、肌荒れや乾燥肌を起こすので、
そういう症状の方は、

をする必要があります。

新しい細胞は、１層しかない基底層で一定のリズムで作られ、日々、押し上げられて、
有棘細胞・顆粒細胞・角質細胞と変化しながら肌表面まで上がり、およそ４週間後に、垢となって剥がれ落ちます。
この細胞の流れを新陳代謝や、ターンオーバーと呼んでいます。

つまり、１日に１層が剥がれ落ちます。

また、剥がれることで、基底細胞へ増殖シグナルが生じて、
新しい細胞が作られるので、きちんと剥がれることも大切です。

４週間で剥がれず、肌表面に残ると、本来１０層重なっているものが、
１１層、１２層と厚くなり、透明感がなく、くすんだ肌に見えます。

つまり、ピチピチの肌でいるために、最も大切なことは、
乾燥させないこと。
そうすれば、「バリア機能」が働き、「新陳代謝」も正常化するのです。