「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

先日の大雪の日。
近所のお鮨屋さんで、
私がよく伊勢神宮にお参りすることをご存じの大将が、
「お伊勢参り」の方法を教えて欲しいということから、
隣の席にいたＲＩＫＡＣＯさんを交え、
伊勢神宮のお参りについて、大盛り上がりしました。

私の周りは、伊勢に詳しい方ばかりなので、私が知っている程度の事は
一般常識なのかな、と思っていたのですが、ＲＩＫＡＣＯさんでも、
「まだ伊勢神宮に行ったことがなく、行かなくちゃと思っていた所なの」
とおっしゃるので、桜が美しい春に訪れられるよう、
今回は伊勢のお参りについて、ご紹介したいと思います。

■まずは、何日かけるか？

最低１泊２日、できたら２泊３日をお薦めします。
というのは、外宮・内宮だけでなく、１２５ものお宮がありますから、
その中でご自分に合ったお宮をお参りしたり、近隣の名所を巡ったりすると
１日では、時間がまったく足りないからです。

英虞湾を眺めながらのビューバス「ベイスイート」

せっかく行くのに、そうした名所を見ないのはもったいない！
それに、伊勢神宮・内宮（皇大神宮）は、太陽を神格化した天照大御神を祀っていますので、日の出や、雄大な英虞湾に沈む夕陽を拝んでください。

部屋風呂の前は海「御宿The Earth」

■どこに泊まる？

英虞湾に面した鳥羽の宿がお薦めです。
伊勢志摩の美しい日の出をお部屋から拝めます。
２泊目は、同じ宿もいいですが、内宮へのお参りに
とても便利な「神宮会館」をお薦めします。
通りを渡れば、おかげ横丁、内宮入口まで徒歩５分。
宿泊者は、無料で、「早朝参拝」に参加できます。
職員の方が一時間ほど内宮の境内を説明しながら
案内してくださり、とても勉強になります。
また神宮会館の売店は、密かなお薦めスポット。
誰でも入れます。
遷宮の公式謹製品や、神棚・神具から朱印帳、
神宮で使われていた木材を再生して作られた木製品など、お土産にも最適。

■何で行く？

伊勢のお参りの順番は、夫婦岩で有名な「二見輿玉神社」　→　「外宮」　→　「内宮」です。
電車とバスで巡ることもできますが、時間と効率を考えると、ＴＡＸＩか自家用車がいいと思います。

５〜７月は夫婦岩の注連縄の間から太陽が昇ります。

月夜見宮

私は、前日、近所の恵比寿神社をお参りして、当日は早朝、車で出て 「二見輿玉神社」　→　「外宮」 → 「月夜見宮」 → 鳥羽のホテル、２日目に、「内宮」 → 「猿田彦神社」 → おかげ横丁でランチ → 「月讀宮」 → 「倭姫宮」 → 「伊雑宮」　→　帰宅、です。

伊雑宮の隣には磯部の御神田が

一緒に行く方が、まだ行かれたことがないという場合は、「伊雑宮」　の近く、「天の岩戸」に立ち寄ります。

外宮での個人的なお願い事は多賀宮で。

■お参りのし方

「外宮」では、御正宮、多賀宮、土宮、風宮、「内宮」では、瀧祭神、御正宮、荒祭宮、風日祈宮の順で。

正宮ではお願い事はしません。無心で感謝を捧げます。
個人的なお願い事は、外宮では多賀宮で、内宮では荒祭宮でしましょう。

さらにお薦めしたいのは、内宮・外宮それぞれの神楽殿で執り行われる「お神楽」の奉納です。
唯一無二の素晴らしい体験ができることでしょう。
内宮・外宮とも、神楽殿の横のお守りなどを扱っている御札授与所（社務所）で申し込みます。
予約制ではなく、申し込み順です。
「御饌（みけ＝ご祈祷）」と、雅楽と舞を奉納する「御神楽」があり、御神楽には種別があります。

「御神楽」の料金は、舞の長さによって1団体１５，０００円〜。
人数が多ければ、大々神楽、別大々神楽を。
清々とした空気の神楽殿に雅楽が響き渡る中、美しい舞が捧げられると、
魂が浄化されるような感じがします。
御神札、神饌（しんせん＝神様のお下がり）をいただけますので、帰宅したら神棚へ。

正宮では、「特別参拝（御垣内参拝）」を。
お賽銭箱のある所から、門１つ内側に入れるだけ？　と思われるかもしれませんが、
そのわずかな距離でも、外玉垣御門の中に入ると、
パワーが全く違うことに驚かれるでしょう。
この奥には、内玉垣御門・瑞垣御門があり、御正殿があります。
（昨年、「お白石持ち行事」に参列した折には、一番内側に入れて戴き、お白石を置いてきました。）

内宮の正宮

特別なガイドの方がいないと、入れないということはありません。
どなたでも大丈夫ですが、正装が必要です。
男性はスーツ、女性は黒か白のスーツか露出度が少ないワンピース、ヒールの低いパンプスで。
服装がそぐわないと、参拝を断られます。
ブーツ、サンダル、ハイヒール、スニーカー、派手な飾りのついた靴はＮＧです。
この服装を持っていくためにも、車だと便利です。

申し込みは、御札授与所で。
次の遷宮のための奉賛金（寄付）を納めて「特別参宮章」を戴いたら、
正宮へ進み、お賽銭箱の左のほうの神官がいらっしゃる所（南宿衛屋）へ。
代表者が住所氏名を記帳し、神官について御垣内へ進み、お参りをします。
「特別参宮章」は、外宮でいただけば、内宮でも「特別参拝」ができます。
圧倒的な神宮のパワーを受けながら、感謝を捧げ、お祈りしましょう。

以上、簡単ですが、お伊勢参りガイドでした。

神宮への参拝者は、２０年に一度の遷宮が行われた昨年、ＴＶや雑誌に多く取り上げられて過去最高となり、
１４２０万人もの参拝客が集まったそうです。
日本人の１０人に１人が行った計算になりますね。
前回の遷宮があった、１９９３年は８３８万人で、２０１２年までの最高は、２０１０年の８８３万人、
それ以外の年は、５００〜６００万人だそうですので、少し落ち着いたこれからが、お参りしやすいと思います。
どうぞ、お参りなさってください。