「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方
このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を2006年から務める(※2022年退任)乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。
今回は、(イタリアの49件に次ぎ世界で2番目に多い)444件の世界遺産があり、
行きたい国ランキングで、常に10位以内に入っているのに
日本からの直行便がなくなって、乗り継いで15〜18時間かかるため、
訪れにくい「スペイン(Espana)」について、ご紹介したいと思います。
スペインは、日本の1.3倍強の国土に、4672万人(2013年)が住む王国(制限君主制)で、
120万年前から人類が存在したこの地は、ご存じの通り、長い歴史があります。
スペインの歴史
通称「血と金の旗」と言われる国旗も、それを象徴しています。
1981年に制定された国旗は、民間で使う場合、紋章なしの赤・黄・赤のものですが、公用・軍用で使う際は、イベリア半島の古い5つの王国(カスティーリャ、レオン、アラゴン、ナバーラ、グラナダ)の紋章とヘラクレスの柱に巻きつく「PLVS VLTRA(もっと彼方へ)」という文字があります。
ちなみにコロンブスが新大陸を発見する前は、「Non Plus Ultra(ここが世界の果て)」と書かれていたそうです。
メスキータ |
現在、大多数の国民はキリスト教(カトリック)だそうですが、8世紀から781年もの間、イスラム勢力に支配されました。
8世紀に西ヨーロッパ最大の都市であった「コルドバ」にある、カトリック教会がイスラムのモスクになり、再びキリスト教の聖堂となった「メスキータ」や、イスラム勢力最後の王国「グラナダ」の「アルハンブラ宮殿」などの世界遺産で、イスラム教とキリスト教、両方の文化と歴史を見ることができます。
アルハンブラ宮殿 |
建物全体に施された細工 |
多民族国家
スペインは、カスティーリャ王国が諸国を統一してできたため、現代でも地方色が豊か。17の自治州は、それぞれに歴史と特色があります。
バルセロナに行ったら、「私達はスペイン人ではなく、カタルーニャ人で、学校で使われる言葉も、レストランのメニューも、街にある広告もカタルーニャ語なんです」と説明されました。
外国人である私には、スペイン語とカタルーニャ語の違いもわからないし、わざわざそう言う意図がわからなかったのですが、1939年〜75年までのフランコ独裁政権の時に、カタルーニャ語を使ってはいけないと弾圧された歴史があり、反対に現在は、カタルーニャ語での表記がないと罰金が科せられるのだそうです。バスク地方も、同じ弾圧を受けました。
首都マドリードとバルセロナのサッカーの試合は熱すぎる戦いですが、それには歴史的な背景があるのですね。
白く美しい街ミハス |
ですから、スペイン観光は、首都マドリード、その近くのトレド、コルドバ、グラナダ、ミハス、コスタ・デル・ソル(地中海沿岸)、ガウディ建築のあるバルセロナなどを周遊し、世界遺産を巡り、歴史や各地方の特徴を知る旅となります。
日本で例えると、北海道から東京・名古屋・京都・大阪・九州を巡るように移動の多い旅ですね。
食もホテルもお薦め
断崖絶壁に立つロンダのパラドール |
ホテルは、国営(半官半民)の宿泊施設であるパラドールがお薦め。アルハンブラ宮殿の庭園を楽しめる修道院、神聖ローマ帝国皇帝を兼ねたカルロス5世の居城、100m以上の断崖絶壁に立つ市庁舎といった、古城・宮殿・修道院などの文化財や歴史的建造物を改築しており、特別な立地で中世の雰囲気を味わいつつ、近代的なサービスを体験できます。
どの地域も、食事が美味しく、パエリアなどお米の料理もあり日本人の口に合います。特に海に面したバルセロナやグラナダからすぐ南のマラガ辺りは、海産物が新鮮で価格が安く、感動すること間違いなし!
特にレストランを探さなくても、どこにでもあるバルの中で、賑わった店に入ればハズレません。
素材が良いので、軽く焼いたり、茹でたり、揚げたりしたものにレモンを絞るだけで、とびきり美味しい!世界で一番コスパがいいように思います。
マドリードでは、スペイングルメが堪能できる「サン・ミゲル市場」へ。ガラス張りの建物の中は、海産物、野菜、果物、チーズ、ハム、タパス(小皿料理)、寿司などの専門店が並ぶ巨大なフードコート。ワインを片手に次々に店をハシゴし、指差しオーダーで様々なお料理を一気に楽しめます。バルは、たくさんの種類を少しずつ楽しみたい人に最適なシステムだと思います。
サン・ミゲル市場 |
バルは朝・昼・夕食、お酒、お茶休憩と、休憩時間はあるものの、一日中営業していて、常に賑わっているので、不況を感じませんが、デパートが少なく小さいことや、世界の名立たる都市には必ず君臨するハイブランドの店が小さいことなど、買い物という視点で見ると、消費が活発ではないことがわかります。
食料など生活必需品の消費税が4%に対し、服や靴、家具、車などが贅沢品と見なされ21%であることも影響しているかもしれません。
スペイン経済
スペインは、GDPこそ世界13位ですが、25%もの失業率(500万人以上)が心配されます。
最大の問題は、25歳未満の若い人の失業率が56%を超えていること。
企業は、新入社員を毎年一定数採るのではなく、退職者の欠員補充しかしないので、若者が就職できないため、優秀な若者はヨーロッパの他の国に出て行くのだそう。
現地の方のお話では、不動産バブルが弾けてから建築途中のビルが放置されスラム化していたり、外国人労働者が姿を消し、彼らが行っていた肉体労働をスペイン人がするようになったりしているとのこと。
しかし、ユニクロ(ファーストリテイリング)の倍以上の売上があるZARAや、Bershka、Desigualなどのアパレルが世界中で受け、元気なので、2012年に起きた経済危機から早く脱出して、日本からの直行便ができたらいいな、と望むこの頃です。
刻々と進化するサグラダ・ファミリア
工事をある面から見ると完全に高層ビル |
スペインへはまだ、という方、ぜひサグラダ・ファミリアの完成前に訪れてみて。
1882年に着工し、完成まで三百年もかかるというので、私が生きているうちには見られないのかと思っていましたが、行って見たら、超近代ビルのような大工事が進められていて、このペースなら今にも完成しそうに見えました。
時間がかかるのは、彫刻など壮大過ぎる建築工程のためではなく、資金不足が原因だったからで、今は信者からの寄付と拝観料が集まり、建設技術も進化して、ガウディの没後100年の2026年に完成予定だそうです。
1892年にはかなりできていたことがわかります |
ガウディは2代目設計者で、没後、設計図がなく模型もなくなり、推測で建築が続行してきたことが、地下の資料館に行くとよくわかります。1890年代の写真もあり、今までとこれからの工事の様子がわかります。
完成したら形は変わりませんが、日々変わっているこの建物を、今のうちに見る価値は大。観光客がついにスペイン一となり、エレベーターも事前予約制で行きにくくなりましたので、お早めに。
スペインについて、詳細は、外務省のページをご覧ください。簡潔にまとまってわかりやすいです。
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起業家・経営者・デザイナー
文房具、化粧品、IT系人材派遣、TV・映画のCG画面製作、動物の衣装製作(あのタレント犬の衣裳も担当)など幅広い事業に従事。
船井幸雄グループ・イリアール株式会社 元代表取締役
株式会社イメージ二アリング 代表取締役
プラチナ万年筆株式会社 取締役
犬・猫の服 「代官山Nahomilly」 オーナーデザイナー
★イリアール株式会社:http://www.honmono.jp/