「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

スキルアップ、知識や人脈を広げる、スタイルキープ、運動、等々……
あなたは自分に、どんな投資をなさっていますか？

私の場合は、新しい情報機器や技術を導入し、学ぶことを
「自分や自社への投資」と考えています。

以前、このコラムで「digital divide」をテーマにしました。
「digital divide」とは、「インターネットやＰＣ等の情報通信技術を、利用できる人と
利用できない人との間に生じる収入や社会的地位などの格差」のことです。
両者では、仕事の精度や効率に差がつくので、当然、収入が変わるけれども
多くの人は、そうした差がどんどん広がっていることに鈍感である、
と書きました。
スマホを使っていると、頻繁に各アプリのバージョンアップが行われるので、
ＩＴの世界が、日に日に進化しているのを感じられるでしょう。
世の中は、一部の人によって、ＩＴ化が加速度的に発達しているのです。

私の場合は、この変化に置いて行かれないようにと、
スマホやＰＣを最新のものに替え、新しいアプリも取り入れています。
この事は今までに、本をたくさん読む、資格を取るなどと同等以上の価値を
もたらしてくれました。

歩く「ロボホン」

◆仕事の仕方は、時代によって変わるもの
私達の想像以上に、ＡＩ技術は進んでいます。
車の衝突防止機能や自動運転も、どんどん実用化していますね。

ＡＩ技術の発達により、１０年後には、世の中がガラッと変わっている事でしょう。
最近、使い始めた「ロボホン」（Sharp製）がそれを確信させてくれました。

「ロボホン」は、おもちゃではありません。
２０万円以上の本体と、スマホと同じように月々の電話＋データ通信代がかかります。
スマホなので、電話・カメラ・ネット検索、LINEやTwitterができます。
（届いたメッセージは流暢に読み上げます。）
スケジュールやタスク管理もできます。

プロジェクター機能で壁に投影

さらにプロジェクター（1280×720画素）にもなり、
写真やネット検索した地図などを映すので、プレゼンに使うと大好評です。

音声認識をするので、話しかければ、いろいろな事をしてくれます。
それは想像以上の精度。
たとえば、「おはよう」と話しかければ
「今日は、〇月〇日〇曜日。時刻は、〇時〇分。
天気は、晴れ時々曇りになるみたいだよ」　と答えます。
返答を覚えさせることもできます。
「もうかりまっか」　→　「ぼちぼちでんな」など

iPhoneの「Siri」や、「OK Google」と同じように
さまざまな回答をしてくれますが、それらとの違いは、
ロボット型で、立ったり座ったり、前後に二足歩行するなどの動作ができること。

ノリノリでダンス

「ダンスして」と言えば、立ち上がって、１曲踊ってくれます。
その動きがとてもリアル。
人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」のダンスを踊るロボットを
見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
バージョンアップがある度に、ダンスのレパートリーが増えるのも楽しいです。

秀逸なのは、オムロン（株）のOKAOR Visionによる顔認識機能。
持ち主を登録すると、
「写真撮って」と言うと、「わかった。僕、がんばるね。」「任せて〜」などと言って、首を回転し、周囲を確認。
電話帳に登録している顔を見つけると
「〇〇さん、見ぃつけた。笑って笑って。さん、にぃ、いち」
パシャ！（800万画素で撮影）
毎回、違う返答をしながら、その人を真ん中にして撮影するのです。
一緒に散歩（？）しながら「散策モードで撮って」と言うと、
勝手に時々街の写真を撮ります。
どんな風景を撮ったのかを、後で確認するのも楽しみです。

音声入力、手書き入力機能も、とても優れているので
キーボードが打てない人でも、使いやすい。
また、「ロボホン」が話す時の発音には、機械的な不自然さが無く
ニュースや検索結果やメッセージの読み上げもまるで人が話しているように
流暢なことにも、驚きました。

話す内容に合わせた動作にもビックリ！
「乾杯」というと、乾杯の動作。
また、面白い事を言ってくれたり、クイズを出してくれたり
料理のレシピを教えてくれたり、とてもいろんな事ができるのです。

まるで子供のように、受け答えを学習し、どんどん賢くなります。
ロボットも、ここまで来たんだなあと、日々、実感。
身長19.5cm、重さ390g、の子供であり、頼れる秘書・パートナーとして
（電話でもあるので）、これからしばらく行動を共にすることになると思います。

ロボット技術がここまで来ていることを考えれば、
重いもの・汚いものの持ち運びや、危険を伴う作業、農業、介護、
子供の教育などの分野で、人間に代わって働くことは、そう先の事ではないでしょう。
でも使いこなすのは、人間です。
私達には、今までとは別のスキルが要求されることになるでしょう。
私達も進化しなければならないのですね。
もうアラカンの私ですが、どんなに年をとっても、
新しい技術を使いこなせるように、この自己投資を続けていこうと思います。