「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

今、国立科学博物館で、「宝石展」が開かれています。
アルビオンアートさんの協力で、ロシア大帝エカテリーナ２世の
エメラルド（18世紀中期）が展示されていました。
以前ホテルオークラのアルビオンアートさんに伺った時
着けさせていただいた、あの素晴らしいネックレス・・・

それを見ながら2013年6月の当コラムに書いたロシアへの旅や、
今のウクライナの状況に思いを馳せました。
やはり旅行は行ける時にした方がいいですね。 お薦めの旅行地は？　と問われれば、エジプトとロシアと答えますが
コロナ、そしてこの度の情勢で、しばらく行けそうもありませんから。

ロシアは優美な建物が印象的な素晴らしい国。
モスクワで一番驚いたのは、クレムリン内の武器庫でした。
クレムリンはロシア語で「城塞」を意味する通り、壁で囲まれたエリアに
宮殿や聖堂、大統領府や大統領官邸があります。
ニュースでよく出てきますね。
その中にある武器庫は、武器の倉庫ではなく、美術館です。
空港のセキュリティ以上に厳しいチェックを経て
ロマノフ家の宝物や、すごい大きさのダイヤモンドが
大量に！展示されている部屋に行くことができます。

巨大で美しいダイヤモンドが大量に展示されている様は驚愕！
ロシアは世界一のダイヤモンド産出国（いろいろ問題はあります）
であるからか・・・
世界最大と言われるエカテリーナ二世（1762〜1796年まで在位）の
「オルロフ」と呼ばれる189カラットのダイヤモンド
（笏（しゃく）＝セーラームーンのスティックのような物に付いている）や
戴冠式に使われたピンクダイヤモンドを含む5000個のダイヤが輝く
王冠などの大物の他、10カラットはありそうなダイヤモンドが
砂利のようにたくさんありました。
（宝石ではなく）鉱物マニアとして、スミソニアン博物館や
ヴィクトリア＆アルバート博物館、ロンドン塔、宝飾ブランドの展示会
などで、かなり多くの鉱石を見てきましたが、
これほどの展示は他にありませんでした。
写真撮影NGでネットにも殆ど画像が無いので
本当に行く価値がある所です。
（ロシアの検索エンジンでロシア語のダイヤモンド・クレムリンの意
алмаз　Кремльで検索すれば少し画像を見られます）

首都モスクワに次ぐ第2の都市であるサンクトペテルブルクは
運河があるため、北のベニスとも言われる美しい水の都。
白・金・水色がエカテリーナ宮殿、
白・金・エメラルドブルーのエルミタージュ美術館、
ピョートル大帝夏の宮殿は、ベルサイユ宮殿より美しいと思います。

エカテリーナ宮殿

ピョートル大帝夏の宮殿

宮殿内部　琥珀の間もある

フィンランド国境まで160kmの距離で、
カフェでお茶を飲んでいる人々が（男女とも）スーパーモデルのようで
ビックリしました。
こうした若い人は日本人と同じように、欧米の楽曲を聞いたり
ゲームを楽しんだりしていて、向学心が旺盛な人にも、たくさん会えました。
年配の世代では、素朴でいい人が多かったので
今の状況には心が痛みます。平和を願う人が多い事は
各地で反戦デモが行われていることからも分かります。

シベリアに眠る豊富な資源を有するロシアですが
世界からの兵糧攻めが効いてきました。
先週、NYダウが、800ドル超の大きな上げ幅となった一方で、
ロシアの通貨ルーブルが対ドルで28％も大暴落して
史上最安値になったことを受け、
ロシア中央銀行は政策金利を9.5％→20％に引き上げました。
ドイツも国防費を大きく追加しました。
有事の金も、上がっています。
FOMCも利上げを何度もしていくと言われています。
これらは今年のインフレのトレンドに拍車をかけるでしょう。
表面的なニュースだけでなく、さまざまな情報を見て
よく吟味することも必要ですね。次の「ザ・フナイ」も楽しみです。