「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

毎日、たくさんの方から相談を受けています。
経営者やフリーランスの方からは、
　既存のビジネスが止まってしまった、売上が激減した・・・
お勤めしている方からは
　働き方が変わって不安、会社の先行きが不安、
　独立する予定だったのにできなくなった・・・

経営者は、常に不安で孤独です。
私もそうです。
いつ、どんな事が起きるか分からないから
日頃から心構えをし、精神的にも経済面でも
準備を講じておかなければなりません。

舩井幸雄会長と、そんなお話をした事がありました。
かつて私はMBOをしたのですが、（※MBO：マネジメント・バイアウト＝経営陣買収）
それが個人的には、最大のピンチでありチャンスでした。
その時、舩井会長には、いろいろ相談に乗っていただいて
心の支えになり、本当に助けていただいた。
それを乗り越えて今があるので、いつも感謝しているのです。
そしてピンチが来ると、舩井会長のお言葉を思い出し、強くなれます。

経営者は、変化に強くあれ。
マイナスの変化であっても、
ピンチではなく、新たなチャレンジの機会と捉える。
そして周囲に不安を与えてはならない。安心と希望を振りまくのです。

世界的に、コロナの前後で、大きく時代が変わります。
産業革命以上の変化になるでしょう。
仕事、買い物、エンターテインメント、医療、行政サービスの
オンライン化は、後戻りせず、ますます進むからです。
金融のフィンテックも、然り。

かつて日本でも、文字を読み書きできない人が居て
代行する仕事がありました。
これからは、デジタル機器を使いこなせない人は
生活していけないくらいになって
あと10年も経つと、デジタル機器を自在に使えない人が
存在しなくなるかもしれません。

大きな変化が訪れるからこそ、チャンスは膨大。
全く新しい発想のビジネスを生み出しましょう。

デジタル、オンラインを徹底的に使うのも
逆にとことんアナログで行くのもいいと思います。

リアルな店舗は、運営側も訪れる側も楽しいけれども、
オンラインで安い所を見つけて買う習慣がついてしまった今後は
ますます売上が上がりません。
ならば家賃と人件費をどう補うのか？
リアルな店舗をショールームと割り切って、
自社のネットショップで買わせるような流れを作れば、
お客様を囲い込めます。
在庫リスクはありますが、オリジナル商材もいいでしょう。

卒業・入学・結婚などのイベント自粛で
販売チャンスが激減したお花屋さん、
飲食店が休業で、販売先が無くなった、食品卸・市場・生産者。
ますますオンラインを使った直販（B to C）が進んでいきます。
オリジナルのパッケージや、プロならではの組み合わせのセンスで
エンドユーザーに提供してはいかがでしょう？

リアルで会うことが減ると、
ラグジュアリーなハイブランド品や、宝石、豪華な車などの
需要は限定されていきます。
ZOOMやビデオ電話で、上半身はビシッと決めているのに
下半身はパジャマ、とか
部屋全体は素敵じゃなくても、1つのコーナーだけお洒落とか
もっと言うと、デジタル上の背景で隠してしまうから
インテリアは気にしないとか。
「インスタ映え」ならぬ、「ZOOM映え」が
見える所だけ気を使えばいい、という流れになっています。

では、代わりにお金を使うのは、どんなジャンルなのか？

考えるだけで、ワクワクしてきます。