「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

今年4月に、「能」について書きました。
この記事は、とても多くの反響をいただき、ご紹介した
女流能楽師　関直美先生による宝生能楽堂での
能楽鑑賞会（6月5日）にも、たくさんの方がいらして下さり、満席でした。

この度、先生のご好意で、YouTubeにダイジェスト版が掲載されました。
https://youtu.be/aZNNh7LZ8iY

当日、いらっしゃれなかった方、能を見てみたいという方
是非この機会にご覧ください。
N.Y.の大学と大学院に9年いらした関先生による英語の字幕がありますので
英語圏の方にも是非ご紹介くださいませ。

能とは
平たく言うと、
オペラのアリア（仕舞）、コント（狂言）、ミュージカル（能）の
3つがセットで上演される、室町時代のエンターテインメントです。

今は、歌舞伎のように、イヤホンガイドがありますので
何も知らなくても鑑賞を楽しめます。
関先生は、さらに会場で、演目の解説とセリフが掲載された資料を
無料配布し、事前のウエビナーも開催されたので、
誰もが内容や見所をとてもよく理解し、とても楽しく鑑賞できるよう
工夫されていました。
能を鑑賞すると、謡が心地よくて、必ず寝てしまう・・・
という友人も、この日は資料とイヤホンガイドのおかげで
最後まで寝ずに、しっかり楽しめたそうです(笑)

6月5日の演目は（敬称略）
仕舞「高砂」宝生流宗家　宝生和英　10分
狂言「鬼瓦」人間国宝　山本東次郎　20分
能　「葵上」　シテ　関直美　60分
でした。

仕舞の「高砂」は、♪たーかーさーごーや〜〜　です。
結婚式などで聞いたことがあるのではないでしょうか？

狂言は、コントですから、笑える楽しいお話。
「鬼瓦」は、鬼瓦を見て故郷で待つ妻の顔を思い出したというオチ。
鬼瓦の団栗眼や団子鼻、口の大きな様が妻に生き写しというのです。
ひどい(笑)　でも思いっきり笑って鑑賞します。

「葵上」は源氏物語の「葵の巻」が原作。
ですが、葵上は出てきません。
舞台正面に小袖（着物）が置かれ、それで病に伏せる葵上を表現。
シテの関直美さんが演じるのは六条御息所で
光源氏を愛するあまり、正妻の葵上に嫉妬して生霊になるという物語です。
見所は、元皇太子妃で美しく気品ある六条御息所が、
舞台上で、鬼女に変わるところです。
扇を投げ捨て上着を脱ぎ…面も、般若に変わります。
映像ですと、とてもよくわかりますね。

謡（の歌詞）に、夕顔、花宴、朝顔、といった
源氏物語の巻名が入っているのもお聞き逃しなく。

葵の上のストーリー
ぜひ能の世界をお楽しみください。

リハーサル風景

リハーサルは紋付き袴でした

関直美先生と