「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

予測が当たった！と、アピールするつもりはないのですが
このコラムで、ずっとお薦めしている、OLC（オリエンタルランド）
の株価が上がり続けて、日経平均とは無関係に強い。
もう、天井が分からないほど、まだしばらく上がりそうです。
もし、このコラムをご覧になって、
信じて買われた方、本当によかった！
今後、調整する時期があると思いますが、
分割もあるでしょうし、再び上がるので、
少し押したら、長期保有スタンスで、持ってみてください。

さて、オリンピック。
国別対抗という点が、ナショナリズムに繋がるようで
今の時代にこの在り方でいいのかな〜なんて考えてしまうのですが
人生を懸けて頑張る選手に、学ぶことばかり。
今回も様々なドラマがありましたね。
特に平野歩夢選手。
昨夏の東京オリンピックにスケートボードで出場して
わずか半年で迎えた冬季五輪で、スノーボード金メダル。

決勝直後のインタビューで
「2本目の点数は、ちょっと納得いってなかったんですけど
そういう怒りが自分の気持ちの中で、うまく最後に表現できた」
と、実に冷静に、淡々と語っておられました。

普通は、理不尽だなあと感じてしまったら
すぐ気持ちを切り替えるだけでも難しいのに
怒りの気持ちを原動力に換えて、
これでもかー！と全てを吹き飛ばす、最高のパフォーマンス！
その心身の強さ、精神力は、どこから生まれるのかしら？
と記者会見を拝見しました。

すると、誰よりも努力の人だという事が分かりました。
何かのヒントになるかもしれませんので、長いですが引用します。

「常に限界に何かぶつかっているような、どう向き合っていくかというところで、自分しかやっていないことにチャレンジしたいというこだわりはありました。何度もただのチャレンジというよりは一日一日が自分に迫ってきているチャレンジだったり、時間との戦いだったり、不安だったり、いろいろなことがあったからこそ、今がこうしてあるような。なかなか思い通りにはいかないような日々が続いていたので、今までで一番苦しかったというか、自分にとっては大きい、大きすぎるチャレンジだったのかなというのは思いました。でも、そこに自分に負けないで来ることができたというのが、今振り返ってみると、そこで何かを諦めたことは一度もなかったので、そういう日々を乗り越えていくうちに、精神的にもメンタル的にも、いろいろなことがオリンピックを通して強化されたのかな」

「ちょっとこれを全て人におすすめはできないですけど、でも圧倒的な滑りと気持ちの強さとメンタル、精神力、あと普段の生活というものが上回っている人が勝つのではないかなと信じたい部分もあります。」

競技前日に、「ここに来る前から異常なくらい1人で練習してきた」
と語ったことからも、圧倒的な練習量とそれに裏付けられた自信が
ベースにあることが分かります。

怒りの感情が湧くと、脳から闘うホルモンと言われる
ノルアドレナリンが瞬間的に出て、血圧や心拍数が上がり
感情がピークに向かいます。
そして、じわじわとアドレナリンが分泌されます。

怒りの感情をコントロールする手法、
アンガーマネジメントで言われる6秒待つ、
というのは、これらが安定するのを待つということ。
その間に、意欲や集中力が高まり、
心拍数が増え血圧が上がり、筋肉と心臓の働きが向上し
身体能力が高まるそう。
敵を前に戦う時や逃げる時の動物の本能なんですね。

ノルアドレナリンが出っぱなしになるのは、いわゆるキレた状態。
脳の｢前頭前皮質｣の働きがよくないとブレーキが効かないのです。

もし今度、怒りが湧くようなことが起きたら・・・
ただ我慢するということでは無くて、まずは冷静になる。
そして平野選手がイライラや不安をどう乗り越えたか、
最後に怒りをどうエネルギー源にして成功したか
ということを思い出しましょう。
怒るということは、相手があります。
その相手にどう対応するか。
悔しい気持ちを糧に成功した人は数多くいます。
普段の努力があって、これでもかというほどの成果を示せば
誰もが納得する結果が待っているでしょう。