「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

このところ、物を買うよりも、イベントや旅行にお金を使う人が増えています。

ＳＮＳが普及したことで、友人や共通の趣味を持つ人が集まりやすくなり、
イベントやオフ会を開きやすくなったことや、カーシェアやメルカリを利用することで、
高額品を持ち続けずに、使いたい時だけの短期所有という考え方が定着したことも要因でしょうか。

共通の趣味を持つ人が集まって、情報交換したり、学んだりするのは、楽しいもの。
モノを買うより、楽しい時間を過ごすことに、価値がシフトしています。

私も今年は、朝食会やオフ会に参加したり、ホームパーティーを開いたりして
たくさんのいいお友達が増えました。
お子様がいらっしゃる方は、様々なホームパーティーをされると思いますが、
クリスマス、年末年始、大人のホームパーティーも楽しいものです。

楽しいホームパーティーのコツ
海外では、お店ではなく、誰かの家に集まって、ＢＢＱをしたり、
その家の人と一緒に料理を作ったりして、
気軽にホームパーティーを楽しんでいます。

日本人は、掃除や飾り付けなどの準備も、料理も、後片付けも、
ホストが全て行うことが多いので、
主催する側のハードルが高くなってしまうのですが
準備から楽しいイベントにしてしまうと負担なく、気軽に開けます。

ゲストみんなで準備する
私は、その年最初のクリスマスパーティーでは、
ツリーの飾り付けを、ゲストの皆さまにお願いしてしまいます。
机の上にオーナメントやリボンなどを出しておいて
みんなで飾り付けてもらうのですが、
知らない人同士も、飾りつける、という共同作業を通じて
会話のきっかけが生まれ、楽しんでいただいています。

飾りつけをしていただいている間に、何人かで料理を盛り付け。
最近は、エビの皮むき担当や、チーズを切って並べる担当など
立候補してくれる人も増え、役割を楽しんでくださっています。

テーマを決める
テーマは、クリスマスパーティー、新年会、でもいいですが、
〇〇するクリスマスパーティーとか、〇〇のための新年会とか
テーマを決めると、集まってから会話も弾みます。

たとえば、「今年の運を上げる新年会」にして、
開運グッズのプレゼント交換をしたり
「花」をテーマにして、みんなで花をいける、
フラワーコーディネートするなどして会場に飾り
最後は、みんなのお土産にしたり。
生花・造花のプレゼント交換も楽しかったです。

楽器や踊りができる方にご披露いただいたり
お茶の先生、または習っている方にお茶をたてていただいたり
得意なことを発表していただく場にするのもいいですね。

「ドレスコード」を決めるのもお薦めです。
最初はゲストの準備が大変かな、と思いましたが
誰でも簡単にクリアできる「ドレスコード」を決めると
集合写真の撮影も一体感が生まれ、盛り上がりますし
会話のきっかけにもなることがわかりました。
たとえば、赤いものを身に着けるというような。
忘れてきた方のために、赤いものを
数点用意しておくことも大切ですね。
仲間外れを作らない配慮を。

料理はどうする？
「ポットラック」方式にして、持ち寄ってもらうものを指定したり
お取り寄せを活用すると、主催者の負担が減ります。

私は会費制にして、食事はお取り寄せを中心に用意し、
ドリンク類は飲み放題で、ビール、ソフトドリンク、
赤・白ワイン、〇〇の日本酒、〇〇の焼酎を用意していますが
特別に飲みたい物がある人は持参して、
と事前にアナウンスしています。
すると、皆さん珍しい、とっておきの飲み物を持ってこられます。
何故それを持ってきたか、どんな飲み物なのか、と
会話のきっかけになり、テイスティングで盛り上がることもあります。

料理は、近所のレストランにお願いしたり、
みんながビックリするようなものを取り寄せたりしています。
大勢でいただくからこそオーダーできる巨大なサイズは
映えポイントでもあります。

たとえば、ビックリサンドウィッチ「パン・シュルプリーズ」
これはパンの中を一旦繰り抜き、
サンドイッチにして再度詰めたもの。
直径30cm以上ある、大きなパンの蓋に、
テーマに合わせたモチーフを表現してもらっています。
サンドウィッチを食べきった後、
シチューを入れるのもお楽しみ。

デザートは、チョコレートファウンテンや、
80cmの巨大ロールケーキは
家庭ではなかなかできないので
盛り上がりました。

イベントタイムを作る
５００円程度のプレゼント交換や、共同作業など、
会話のきっかけをたくさん用意すると、全員が楽しんでくれます。
一旦、離席することで、席の遠い人とも話せて
新しい友人作りがスムーズにできるようです。

いい集まりだったかどうかは、豪華な食事や飲み物ではなく、
いいコミュニケーションができたかどうかなんですね。

楽しい人生は、いい友、いい仲間から。