「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

実は私、「片づけられない女」です。
「他の経営者の方はどうしているんだろう？」と常々疑問なのですが
整理する時間がなかなか取れない上、
何とか時間を決めて片づけても、その直後から、
社内外の書類や参考資料、手紙、デザイン画、化粧品の試作品、
布地サンプル、残布（服を仕立てた後の残り材料）等がやってきて
机の上や周りに、山積みになっていくのです。

プライベートでは定期的に断捨離をしているんですが
コレクションしている物もあり、なかなか捨てられない体質というのも
あると思いますが、（それは棚に上げて）
片づけられない女の言い訳としては、絶対量が多いってこと（笑）
「机がきれいな人って仕事してないんじゃないの？」
とさえ思っていました。

整理整頓とは？
整理は、不要な物を処分すること。
整頓は、秩序立てて配置すること。

私の場合は、モノがやってくる度に、残すか残さないかを判断してはいます。
残すものは、分野ごとに決めている場所に、一旦置く。
そして時間を作って、一気に整頓をします。

ところが、増える一方で整理も整頓も追いつかず、
結局のところ、「常時、片付いてない」状態。

でもこれまでは、特に問題はなかったんです。
探し物もすぐに見つけられたし、古くなった情報（書類）やサンプルは
定期的に処分してきましたので。
それが……。
この頃、（モノが増えすぎて）見つけるのに時間が掛かるようになり
その時間が無駄だと気付き、片づけの効率を上げることにしました。

プロに聞く片づけの極意
友人で片づけることを仕事にしている人が何人かいます。
そこで彼女達に相談してみました。

◆家の場合
物を減らすのが基本。

服を整理する場合は、全部を一旦出して並べ、ジャンル別に分類。
２シーズン着ないものは即、処分。
タオルなど多すぎるものも、処分。
食器もペアカップなど使わないものは、処分。

処分と言っても捨てるのではなく、今時はメルカリなど
他の人に再利用してもらったり、リサイクルに回したりする方法があるので
それを活用し、残すか処分か、悩まず瞬時に判断するのがコツだそうです。
そうですよね、いろいろ考えると手放せなくなってしまいますものね。

◆会社の場合
会社の基本は４S（整理・整頓・清掃・清潔）
方法を研究した結果、一番のコツは、モノの住所を決めること。

難しいこと、面倒なことではなくて、簡単に。
ただ棚や引き出しにマステを貼り、そこに入れるものを書くだけ。

・よく使うものは出し入れしやすい場所に
・使ったら、都度、元の場所に戻す
・紙類は都度ファイルに収める

私の場合、この３つで、だいぶ片づきました。

◆もう１つのコツ　情報の電子化
荷物を減らすのに最も効果があったのは、この２つです。

�@名刺の整理
いただいた名刺を全て、名刺アプリに登録しました。
といっても、名刺を適当に並べて写真を撮るだけ。
それだけの手間で、お名前や会社情報が全てデジタル化され
電話番号やメールアドレスの検索も瞬時にできます。

�A書類の電子化
参考資料は、よほど現物を保存しておきたい場合を除き
とりあえずスマホで撮影して原本は処分。
スマホアプリの「OCR」を使うと、書類の文字がテキストデータになり
入力やメモの手間すら省けます。
これはとてもお薦め！

私ほど、片づけられていない人は、なかなか居ないかもしれませんが
夏休みの前に、スッキリ片づけて、休み明けの集中力を高めましょう！