「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼ぶ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

２０１５年１月４日にＮＨＫで放送された、
「ネクストワールド　私たちの未来　第２回
寿命はどこまで延びるのか」　をご覧になりましたか？

先進国に住む人々の寿命は、１日に５時間も伸びており、
現在の日本人の平均寿命　　男性　８０．２１歳、女性（世界一）　８６．６１歳　は、
２０４５年に、１００歳になるそうです！
しかし、長く生きられればいい、と言う訳ではありませんよね？
健康で自立した生活を長く送りたい。今、そのための研究が進んでいます。

番組では、昨年１１月に慶応大学で行われた、老化のシンポジウムで
発表されたばかりの画期的な研究を紹介していました。
今井眞一郎教授（ワシントン大学医学部）が発見した 全身の、全細胞が真に若返るという働きがある、 夢の物質、ＮＭＮ（Nicotinamide mononucleotide）です。

番組でも放送された、マウスの実験では、
ＮＭＮによって、内臓が甦ることで病気が治り、見た目も若返っていました。
糖尿病のマウスに、ＮＭＮを一週間飲ませると、血糖値が下がり、糖尿病が改善。
そもそも糖尿病は膵臓の老化によって発症するので、
膵臓が甦ったために改善するのだそうです。
そればかりか、肥満（いわゆる中年太り）して毛艶が衰えていた外見も、
細く締まった体に、ツヤツヤふさふさの毛になり、明らかに若返っていました。

また、心筋梗塞が起きる前にＮＭＮを摂ると、予防できたり、
アルツハイマーにも効果が出たりするそうです。

また、デイビッド・シンクレア教授（ハーバード大学　遺伝学の研究者）の実験では、
生後２２ヵ月（人間の６０歳相当）のマウスに、一週間ＮＭＮを与えたところ、
筋肉細胞の働きが、生後６ヵ月（人間の２０歳相当）のマウスと
同じくらいに若返ったそうです。


ＮＭＮは、酸化還元を担う補酵素で、
老化を止める指令を出す視床下部の働きを強める働きがあり、長寿遺伝子と呼ばれるサーチュイン遺伝子（７種類ある）を活性化できる物質。
人間など全ての生物種に備わっているものですが、
加齢によって減るため、
これを補うと、上記のような若返りが果たせるのだそうです。

ＮＭＮは、今年から人での臨床試験が始まるそうで、
来年には、認可が下りるかもしれないとのこと。
既に日清製粉グループのオリエンタル酵母工業株式会社で
大量生産の準備が進んでいます。
現時点では治療が難しい難病を治せたら、素晴らしいですね。

こうした研究によって、近い将来、平均寿命だけでなく、
健康寿命（日常的に介護不要で、自立した生活ができる生存期間）が、
２０１０年の男性　７０．４２歳　女性　７３．６２歳から、飛躍的に伸びる！

「若く健康で長生き」
という、人類の夢、不老長寿の願いが、いよいよ叶うのです！
体と脳だけでなく、精神面でも、若さが蘇り、またホルモンの働きも若返って、
何歳でも恋愛ができ、子供も産めるようになるのだとか。
１００歳での婚活も、あるかもしれません。
医療、美容、保険など、あらゆる業界が激変することでしょう。

私は、「ＴＩＭＥ」という２０１１年のアメリカ映画を思い出しました。
寿命をコントロールできるようになった近未来を描いたＳＦです。
全ての人類は、２５歳より老化することがない。
だから、娘も母も祖母も、誰もがみんな、見た目は２５歳。

そのようなことが、もう、すぐそこまで来ているのですね。