「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

2013.09.15（第12回）

先日、大学時代の友人のお嬢様の就職について、相談を受けました。
友人自身は、日本最大の総合家電メーカーに就職し、経営企画の部署で、
歴代のトップの側近として活躍しています。
お嬢様は私立の女子大の４年生で、ある分野の企業に就職したい
という希望をお持ちでした。

私はその分野との関わりが殆どないので、
直接お役に立つことはできないのですが、
経営者として、どんな視点で面談をするか、
ということを中心にお話させて戴きました。

人材派遣会社を１５年以上経営しておりますと、
実に、いろいろなタイプの方とお目にかかります。
ご縁のあった方には、幸せな生活をして戴きたいと思い、
その方に合ったお仕事を都度ご紹介しています。

そうした人と職場とのマッチング業務をしていて思うことは、
面談と、実務での評価は、なかなか一致しないものだなぁ、ということです。

就職の面接というのは、受ける方も、いろいろ悩むものですが、
面接官側からしても、実に難しいのです。
話すこと、自分自身を面談でアピールすることが、
苦手な人と流暢な人がいるからです。

面接では、プレゼン上手な人が得をすることは確かですが、
配属後のアンマッチを避けるため、
上辺だけでない、人柄やスキルがわかるような質問を考えたり、
同じ内容の質問を、言い方を変えて何度もして矛盾を検証したりと
それまでに蓄積された多様なデータを元に、工夫をしています。

ですから、新卒も中途の場合も、面談を受ける方は、
受ける会社のＨＰを見てわかる程度の知識で、その企業のことを話すより、
「明るく素直で勉強好き」な資質を伝えたほうが、
いい結果に繋がるように思います。

面接時点で持っている知識や技術よりも、
入社後にどれだけ順応性があって、能力が伸びるか、
ということを見られていると思います。

人の話をよく聞くか？
質問に対し的確な回答をしているか？
（見当違いの回答をしていないか？）
勉強好きか？

謙虚さと素直さ、勉強する意欲がある人は、
「伸び代」が大きいのです。

こうした事は、コンサルタントとしてたくさんの人や企業をみてこられた
舩井会長に教えていただきました。

これは、就職に限ったことではありません。

年々、「私は知っている・わかっている」ということが増えてくると
「知らないこと・見えないもの・理解できないこと」を否定して
学ぶ気持ちを　なくしがちですが、
ネガティブな考えを追い出して、素直に受け止めてみませんか？
自分の「伸び代」を拡がって、幸せが呼び込めると思います。

何歳になっても、素直で謙虚で勉強好き、そしてプラス発想でいられますように。

追記
この原稿を書き上げてメールで送信しましたら、
入れ違いに、冒頭のお嬢様から、「受かりました！」と嬉しいメールが届きました。
良かった！
やっぱり幸せのコツは、舩井会長のおっしゃる通りなんですね♪