「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

大学を卒業し就職してから、早３３年。
新入社員、中堅社員、その会社で女性初の管理職（課長）、
そして独立して経営者として１９年。

上司、部下、取引先……とても多くの方々と関わり
いろいろな仕事の仕方を見てきました。

以前、「仕事ができる人」をテーマに、２回ほど書きましたが
最近、「このかた、仕事ができるのに残念だなあ」と思うことがあり
今回は、仕事を段取り良くできるだけではダメなんだよ、
という事を書こうと思います。

個人の能力が高く、テキパキと仕事ができる人が陥るのが
「周りが馬鹿に見える罠」

確かに、本人は優秀で、頭の働きが速く、てきぱきと処理することができ
同じ時間の中で、人の何倍もの量をこなし、質も高い仕事をしている。

なのに、こんな不満を抱えていることがあります。
出世しない。
自分より明らかにデキない人に、追い越された。
正しいことを言っているのに、空回り。
周りが認めてくれない。
そう、社会というのは、仕事ができればいい、というものではないのです。
上司の立場、経営者の立場になると、
（仕事ができる人が振りかざす）正論より
心地よいお世辞を聞きたいってこともある訳です。

「あの上司、バカなんだよね〜」
「うちの会社の社長、係長レベルだから」
そんな話をよく聞くけれど、あなたを評価するのは、その人達です。
グチっても何も変わりません。

会議で厳しい正論を唱えても、周りがついてこなければ
ただの言いっ放しの人、チームワークを乱す人、
もっとひどいと、トラブルメーカー扱いされてしまうことも。

本当に仕事ができる人、というのは、
段取りがよい、効率がよい、難しいことができる、などの個人のスキルと
周囲と調和しチームワークでいい仕事ができるというスキル
その両方を併せ持つ人なのです。

周りがバカに見えてしまうほど優れた能力が、あればあるほど
みんなの力を合わせられるように、動きましょう。

みんなと合わせるための秘技　「さしすせそ」
　さすがです
　信頼してます
　すごいですね
　センスいい
　そだねー

　加えて
　やったねー

そこに必要なのは、やっぱり愛なのかもしれません。
まずは「ディすらない」という所から。