「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

前回、前々回に引き続き、ドバイについて、お知らせします。

今回のテーマは、「商業施設とリゾート、ビジネスチャンス」について。

ドバイにあるモールの中では小さい 「ドバイ・マリーナ・モール」。　隅々までキレイ

「ドバイモール」内　クラシックの演奏会

世界一戦略により、人・物・金を集めるドバイの商業施設とリゾート施設は、桁外れ。
豪華さ・大きさ・サービス、全てに極めている、と言えるでしょう。
２０２０年の万博に向け、さらにグレードアップするドバイ。
同じく２０２０年のオリンピックに向け、「お・も・て・な・し」を世界にアピールしたい日本が学ぶところは大だと思います。

◆東京ドーム２３個分。世界最大の「ドバイモール」
ショッピング天国・ドバイには、
屋内スキー場を併設した「モール･オブ･ジ･エミレーツ」、
砂漠の中に建つアウトレットモールなど、
現時点で６０前後の巨大モールがあります。
世界一の高さを誇るブルジュ・カリファの足元にある「ドバイモール」は、東京ドーム２３個分と、世界一の広さ。
とても１日では回りきれません。

店舗数こそ１２００ほどだそうですが、１つ１つの店舗が巨大。
それぞれが日本の都心のデパート位の広さ、
と言えば伝わるでしょうか？　そして美しい。
２００８年１１月４日の開業ですから、５年半も経っているのに、
そう感じさせないほど管理が良く、
ルイ・ヴィトン、シャネル、カルティエなどのハイブランドはもちろん、アパレル、飲食、電器店なども、全てピカピカの豪華な装飾で並んでいます。

◆観光客を魅了する無料のイベント
ドバイモールは、歩いていると、あちこちで無料のイベントが行われていて、一日中、楽しめます。
スウェーデン発のファストファッションブランド、Ｈ＆Ｍの先に、突如出現したのは、世界最大の水槽。
この大きさ、お分かりになりますでしょうか？

幅約３３ｍ、高さ８ｍと沖縄のちゅら海水族館の水槽より大きく、厚さ75cm。このアクリルパネルは日本製です。
でも、この巨大水槽を無料で見られる所が、太っ腹のドバイ！
お金を払うと、水槽に底が透明なボートを浮かべたりダイビングしたりできます。
さらに、ドバイモールの中には、２つの百貨店、映画館、キッザニアなどのエンタメ施設や、アイススケートリンクなどもあります。

そして、圧巻は、「ドバイモール」「ブルジュ・カリファ」の麓にある巨大な人口湖で、毎晩、３０分毎に５分間、毎回異なる音楽に合わせて行われる、高さ最高１５０ｍ、幅２７５ｍという、世界一の噴水ショー、「ドバイ・ファウンテン」 ラスベガスと同じように、この池を取り囲む建物から、どこからでも見られます。 ここではオイルより水が貴重ですから、この水量は最高の贅沢なんですね。

音楽と光と噴水による壮大・華麗なショー

ブルジュ・カリファ１４２階から見下ろした人工湖 手前の黒い部分が噴水の吹き出し口

奥は「ブルジュ・アル・アラブ」。 手前は超高級ホテル 「アル カスル マディナ ジュメイラ」。 砂漠で芝生はステイタス。 スプリンクラーを敷き詰めるという贅沢さ

◆世界で唯一の体験ができる、極上のリゾート
世界中から目も舌も肥えたお金に糸目を付けないお金持ちの観光客が集まる訳ですから、ドバイのホテルは、ハード（建物）もソフトも最高レベル。
ホテルとしては世界一高層で、高級な「ブルジュ・アル・アラブ」は、海の中に聳（そび）え、内部も豪華絢爛。
最低でも一泊２０万円。朝食でも１万円。
ホテルに宿泊か食事の予約がなければ中にも入れませんが、東京では見たことがない高級車が次々と車寄せに入って来ます。

水槽と噴水、吹き抜けが豪華な「ブルジュ・アル・アラブ」のロビー

砂漠の自然保護地区内にある「アル マハデザートリゾート＆スパ」 の敷地は、なんと品川区くらい！
（セレブはプライベートヘリで移動すると思いますが）
ドバイ中心部から車で１時間くらい砂漠を走り、ようやく１つめの門を入り、さらに１５分位走ると、オアシスのようなホテルに辿り着きます。
Ｗｉ−Ｆｉ、大きなバスタブなどを備えた快適なヴィラ（４０棟）には、それぞれプールが付いています。
砂漠にプールとは、何という贅沢！

ドバイの海から毎日運ばれるCatch of the day　をはじめ、充実したメニューの食事（晩・朝・昼）と２つのアクティヴィティなど込みで１泊１室２名１８万円位。
（価格は時期による。ラマダン中や真夏は安め）
野生のオリックスが部屋に来たり、砂漠をラクダに乗って３０分、地平線の果てまで移動した所で、壮大な日没を見ながらシャンパンを戴いたり、日本でも仁徳天皇から徳川歴代将軍に愛され、アラブの王族にも大人気な古今東西のセレブリティのスポーツ「鷹狩」を体験したり、と日常ではできない数々の体験ができる、本物の極上リゾートです。

◆発展中のマリーナ地区
ハワイ、タヒチ、バリ、マイアミ、カリブ、など世界には多数のマリンリゾート地がありますが、今、最も高級で快適なリゾートは、ドバイのジュメイラビーチエリアではないかと思います。
「ドバイ　＝　砂漠＋ハワイ＋ニューヨーク」と書きましたが、このエリアはまさに、海側から砂漠に向かって、「海、ホテルや商業施設、運河、鉄道、ビジネス街、砂漠」という層になっています。
元が平らな砂漠だから、整地不要で、バンバン建てられるので、もはや高層ビルの数は数え切れません。
１００階クラスのビルが２００以上建ち並んでいます。
とにかく他国とは、規模が違うんです！

ドバイのワイキキ、ジュメイラビーチエリアは、その名の通り、アラビア海のエメラルドグリーンの海＆白浜に面した美しい（ジュメイラ）場所です。

上から見るとヤシ型の人工島「パームジュメイラ」 陸から見ると遠くの海の中に せり出しているように見えます

ワイキキの古くなったホテル群とは対照的に、全ての建物は、ここ５年以内に建てられた高層ビル。
だから隅々までピッカピカ。
世界中のホテルチェーンが「最新の設備とホスピタリティ」を競い合い、セレブを迎え入れています。
１泊１室４万円位〜と高級ですが、３月はどこも殆ど満室でした。
ヤシの木、お洒落なカフェ、高級セレクトショップが続くビーチ沿いの道は、高級車で終日大渋滞。
こんなに豊かな人ばかりが集まる所があるんですね。

そして海の中には、宇宙からも観測できるという、ヤシの形をした「世界で最も大きな人工島」があり、超高級別荘や、特徴ある巨大なホテル、水中水族館、水系テーマパークなどがあります。
世界中から集まった資金力に改めてビックリ！
中途半端なハードやソフトでは、勝ち残れないのですね。