「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

人間の本性が出るのは、その人にとって良くないことが起きた時。
ピンチになると、イヤ〜な部分が露呈するもの。

たとえば、ミスをした時。
仕事でミスをした、家でコップを割ってしまった、遅刻した。

あなたに、そういう事が起きたら……
最初にどう思いますか？　どんな行動をしますか？

逆に、家族や同僚がミスをした時は、どう思いますか？

よくあるパターン�@　釈明、弁明、言い訳をする
責められたくない、能力がないと思われたくない、怒られたくない
そんな気持ちから、ついつい理由や事情を語ってしまうんですね。
自分のせいではない、と思いたい気持ち、よくわかります。

よくあるパターン�A　起きたことを隠す
無かったことにしたい気持ちも、わかります。
でも後で発覚すると……かなり状況が不利になります。
先に自首した方がダメージは少ないですね。

よくあるパターン�B　逆ギレ
自分のせいではない、●●が悪い！
自分を正当化しようとすればするほど、かえって印象が悪くなります。

日頃、とても温厚な人が、何かでピンチになったとたん、
激変してビックリした事があります。
そもそも、怒鳴ったり詰（なじ）ったりしているのを見ることが
不快でない人はいないでしょう。

「人のせい」にしていませんか？
直接的には「自分のせい」で起きた事ではないかもしれませんが
やはりミスが起きたとしたら、少しは「自分のせい」なんです。

物を盗まれたら泥棒が１００％悪いかというと
盗まれるような状況にしていた自分にも原因があるかもしれません。

どんな場合も、たとえ自分が悪くなくても、まずは謝罪ではないでしょうか？
最近、釈明会見というのがよく行われますね。
起きたことは消せないのだから、迅速に自分の非を認めて
真摯に反省し、再発を防ぐ。

ミスした上に、悪い印象を与えてしまうと、
信頼をなくす、嫌われる。

こうなると、信頼を失いたくないから、
良く思われたいから、
ミスを自分のせいではないと説明したり、
隠したりしたのに……
まるで逆効果です。

この人の本性は、こうだったのね……
と嫌われないためにも、「人のせい」にせず、凛とした対応をしませんか？

私は経営者として、スタッフがミスをした時、どう対応しているのか
会社としてどう対応するのかを、いつも気にしていますし
雇用の時は、こういう点をチェックしています。