「“女船井”と呼ばれる経営者」の幸せになる生き方

このページは、船井本社グループのイリアール株式会社の代表取締役を２００６年から務める（※2022年退任）乗附なほみによるコラムページです。
舩井幸雄が経営術を実践的に教え、“女舩井”と呼んだ唯一の女性経営者です。
経営者として、女性として、舩井幸雄の教えを活かした生活をお伝えしていきます。

またまた素晴らしい方をご紹介したいと思います。
シカゴ在住のショコラティエ和田理恵子さん。

なんと、グラミー賞、アカデミー賞、ＭＴＶムービーアワード賞、カンヌ映画祭（アメリカチーム）のプレゼンターやノミネートされた方々に渡される特別なお土産や、高級ブランドのコレクション（ファッションショー）で供されるチョコレートを作っていらっしゃる方。

昨日シカゴからいらしてくださいました。

そんな全米を代表する、といっても過言ではないショコラティエ（女性なのでショコラティエールchocolatiereですね）が、日本人であり、女性であることに、ビックリですよね。
実際、これらのイベントのたびに、全米のメディアに取り上げられ、アメリカだけでなく、ヨーロッパ各国からも、たくさんのオーダーが入るほどなのです。

彼女の作るチョコレート「Chocolatines」は、他に見たことがない、芸術的で、洗練されたデザイン。
高級ブランドのデザイナーが選ぶのもわかりますよね。

シカゴのショップには、個人のお客様が訪れる他、
ウエディングやバンケット（宴会）の引き出物、
ホテルや企業などからの注文が入ります。
かのドナルド・トランプからも、何千個もの注文があったそうです。

代表作は、「ダイヤモンドコレクション」。
中央にダイヤモンドのようなキャンディーが輝いているのですが、これはお砂糖細工ではなく、糖尿病の方向けに開発された特別な素材でできているのだそうです。
他にも、日本酒、抹茶、玄米などの素材をチョコレートと融合した作品とも言えるショコラがたくさんあります。

お味は、アメリカのスイーツとは思えないほど、甘さ控えめ。
そして驚くほど、なめらかで美味しい！

チョコレートの後味に、ざらついた感じが残ることをその通り、サンド（砂）と言うそうなのですが、そうなるのは、カカオバターの温度管理（テンパリング）がしっかりできていないから。
実は、多くのチョコレートは、このざらつきを避けるため、
原料のカカオから、カカオバターを分離し、別の油に替えることで生産効率を良くしているそうなのですが、健康に配慮する和田さんは、
扱いやすさよりも健康と味が大切、とおっしゃいます。
どんなに手間がかかっても、しっかりテンパリングをして、
なめらかさと艶を出すのが信条。

独創的な美しいデザイン、美味しさ、そして健康への配慮。
それらを兼ね備えるありがたーいショコラを生み出したとは、さすが日本女性！

この独創性は、彼女のご経歴から生まれたもの。
和田さんは、１９８１年にＭＢＡを取得するため渡米され、
旅行会社の経営、インテリアデザイン会社の経営を経て、
パリの「Le TITI DE PARIS」でチョコレートを習い、
２００６年に「Chocolatines」を立ち上げました。
その間に子育てもしていらしたのですから、驚きです。
さらに長年、ピラティスのインストラクターをなさっていて、
独自のメソッドによる自然治癒力を上げるレッスンを現在も主宰されているんです。

芸術的なデザインは、インテリアデザインで学んだ知識が生きました、とおっしゃいます。
そして今も、努力・勉強を怠らず、次々にやりたいことが湧き出てくるのだそう。
一流を極める人は、とにかくエネルギッシュ！尽きることがありません。
なんと、次にやりたいことは、鸚鵡（オウム）と話すことで
心身を健康に導く「relaxation practice」だそうです。
またまた、世界で活躍する一流のアーティストに、パワーと勇気をいただきました。

和田さんのチョコレートは、航空便でお取り寄せもできますし、
いくつかの航空会社のファーストクラス・ビジネスクラスで召し上がれます。
一般向けには、来年のバレンタインの時期に、
日本で販売される計画が進んでいるそうですので、どうぞお楽しみに♪
その時に、またご案内致しますね。

※今回のタイトル、「世界で活躍する日本女性�A」
実は、「世界で活躍する日本女性�@」はないのですが、
「親友に教わった幸せになる方法�A」
でご紹介した鈴木弘子さんを�@とし、あえて、�Aと致しました。